加羽沢美濃さん2006年01月21日 08時26分

 昨晩、銀座四丁目の王子ホールで行われたコンポーザー・ピアニストの加羽沢美濃さんのコンサートに行って来た。佐々部監督の映画『チルソクの夏』と『四日間の奇蹟』の音楽の作曲者ということで、いつものチル友(『チルソクの夏』を通じて知り合った友人)が集まった。今回は佐々部監督も客席に来ておられ、また『カーテンコール』の宣伝のために九州から東京までを自転車で走破した自転車青年のタルミ君も来ていた。我々チル友のためには、おじさんという方(加羽沢さんの応援団員)がいつも良い席を確保してくださるので、今回も前方の良い席で楽しむことができた。
 これまで加羽沢さん単独のコンサート(松本記念館)の他、テノール歌手の秋川雅史さん(NHKふれあいホール)、バイオリン奏者の高嶋ちさ子さん(ティアラ江東;高嶋さんは今週ちょうどNHKの朝ドラの『風のハルカ』に[グレース芝崎]役で出演していました)とのジョイントのコンサートを鑑賞したが、今回はクラシックのサックス奏者の波多江史朗さんとのジョイントだった。
 ピアノとサックスとのアンサンブルは様々な変化を楽しむことができた。私が好きなビゼーの「アルルの女」のメヌエットがメドレーの中に出て来た時は、最初フルートの主旋律のパートをサックスが吹き、サックスのメヌエットも良いなあと思っていたら今度はピアノが主旋律を弾き始め、サックスが伴奏に回った。こんなふうに、型にはまらず自由なところが加羽沢さんの音楽スタイルの魅力だ。
 王子ホールはホームグラウンドのような所だと加羽沢さんは話していた。確かに私が聞きに行った過去3回と少し違っていたと思う。加羽沢さんは次の曲名の紹介の時、曲名が出てこなくなることが良くあるが、昨日はその度合いが特に激しかった。「感性」と「霊性」の部分が十二分に高まり、完全に音楽モードに入った結果、「知性」のレベルが少し下がったのではないかと思う。その「感性」と「霊性」の部分が最高潮に高まったと感じられたのがピアノ単独での『チルソクの夏』に続く『四日間の奇蹟』の演奏の時だった。何と表現したらいいのか、ホールに充満する音の濃厚さと豊潤さがそれまでとは全然異なっていたように感じた。
 佐々部監督のサイト(http://www.sasabe.net/)の監督さんの日記によると、この秋に公開予定の『出口のない海』の音楽も加羽沢さんに依頼したそうだ。『出口のない海』への期待感がますます高まってきた。

P.S.
 加羽沢さんは毎週土曜日のNHK-FMの「名曲リサイタル」(朝9:00~11:00)の司会も務めています(いま、聞いているところです)。

コメント

_ 春風 ― 2006年01月21日 09時43分

美濃さんコンサート行かれたのですね。
私は音楽(特にクラッシック)の素養は全く有りませんが、3年前に彼女のピアノを聴いて衝撃を受け彼女の虜に成ってしまいました。
その時、関門海峡の夜景をバックに下関の印象と題して即興で演奏されました。

追伸:トラックバックは受け付けて無いのでしょうか?

_ S.KOJIMA ― 2006年01月21日 11時13分

春風さま
 いつも読んでいてくださり、ありがとうございます。
 トラックバックについては、とりあえず慣れないことはやめておこうと思って受け付けていませんでした。
 トラックバックを始めると、どんな展開になるのか、試しに使えるようにしてみます。 春風さんのブログにも送らせてもらいます。
 コメントありがとうごいました。

_ 春風 ― 2006年01月21日 11時22分

S.KOJIMAさま
早速の対応有り難うございます。
ただ、迷惑TBとかが行くかも知れませんので、その時は受付を止めてください。
私も大量の迷惑TBが来て有る期間受付ませんでした。
最近は来なくなりましたが、いったいどのような輩がどのような仕組みでやるんでしょうね?

_ S.KOJIMA ― 2006年01月24日 23時26分

春風さま
 そちらからのトラックバックもどうもありがとうございました。
 このトラックバックの機能のことをよく理解していませんでしたが、使えるようにしてみて、やっと分かりました。善意のもとで使われるのなら、すごい機能ですね。
 このままTBを受け付けると共に、関連のブログには私の方からもTBを送るようにしていきたいと思います。
 TBについてコメントしてくださり、どうもありがとうございました。

トラックバック

_ ♪おもしろき事も無き世を面白く… - 2006年01月21日 11時15分

佐々部清監督の公式サイトに因ると映画「出口のない海」の音楽を加羽沢美濃さんにオファーしたとのこと。