厳粛な空間2006年01月08日 08時28分

 静かな場所に身を置くと厳粛な気持ちになる。
 その中で感覚を研ぎ澄ましていくと、何とも言えない神聖な雰囲気に心身を委ねることができる。
 昨日書いた、バードウォッチングの時がそうだ。
 映画の撮影現場を見学させてもらった時もそれを感じた。
 透過型電子顕微鏡を操作する時もそうだ。原子レベルの小さな物を見る時は心静かな状態で精神を集中させて視覚を研ぎ澄まし、電圧軸、非点収差、フォーカスのわずかなズレも修正して最高の写真が撮れるようにしなければならない。この時に感じる電子顕微鏡室の神聖な雰囲気が好きだ。
 人は変だと言うが、試験監督として入学試験の会場に身を置くことも、私は好きだ。特に問題用紙と解答用紙を配り終わって、試験開始時刻となるまでの数分間が好きだ。受験生のこれからの人生を大きく左右するであろう試験の直前の厳粛な雰囲気の中に身を置くと、自分の心が浄化されるような感じがする。
 寺社の鎮守の森の静謐感も好きだ。
 そして礼拝堂の中の神聖な雰囲気も好きだ。
 映画『四日間の奇蹟』では全身でそれを感じることができた。
 きょうは礼拝の日だ。
 この厳粛な空間に身を委ねに行ってくる。

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