コンサート行くぞ!2007年03月12日 23時06分

 先週の熊取での研究会の反応はまずまずでした。引き続きがんばります。
 いくつかコンサートの予約をしてチケットが確保できました。楽しみです!

●3月21日(水) 八尾プリズムホール
 チェン・ミン&加羽沢美濃 
 ふたりのハートフル・コンサート
 (二胡とピアノ) 

●3月30日(金) TOMONO HALL
 アンサンブル・ラ ペ&増田理恵
 第3回定期演奏会
 (ユーオーディア木管セクションとピアノ)

●4月22日(日) ブレーメンホール
 ジョン・チャヌ&Nobuko.&矢島吹渉樹
 華麗なる音のコラボレーション
 (ヴァイオリンと琴とピアノ)

●5月6日(日) 高津教会
 柳瀬洋&柳瀬佐和子
 ユーオーディア教会コンサート
 (クラリネットとピアノ)

5月6日のコンサートは私が世話役を務めます。
多くの方々に来ていただけるとうれしく思います。
よろしくお願いします。

ジョン・チャヌさんコンサート2006年11月28日 00時18分

 今夜はサントリーホール小ホールで赤坂ロータリークラブのチャリティーコンサートがあった。第1部がジョン・チャヌ(ヴァイオリン)コンサート、第2部が本島阿佐子(ソプラノ)・上原正敏(テノール)コンサートであった。全席自由で開場後に行ったので既に半分ほど席が埋まっていたが、最前列の中央付近の席がなぜかまだ空いていたので、図々しく座わらせてもらった。
 ジョン・チャヌさんのコンサートは今年で5回目、昨年から数えて8回目だ。ジョン・チャヌさんのヴァイオリンの弦の音がすっかり体に馴染んでしまったような気がする。こうなると中毒症状で、もうやめられませんね^^

王子ホール2006年10月14日 07時21分

 銀座の王子ホールで行われた9/27の加羽沢美濃さんコンサートと10/12のジョン・チャヌさんコンサートに行ってきた。どちらもとてもいいコンサートだった。王子ホールは今年に入って3回行ったが、私もこのホールの雰囲気がすっかり気に入ってしまった。
 9/27の加羽沢美濃さんのコンサートは華やかだった。近藤嘉宏さん(ピアノ)、松本蘭さん(ヴァイオリン)、寺田達郎さん(チェロ)、近藤亜紀さん(ピアノ)と出演者多数で、アンコールのフィナーレはさらにゲストの石井はるかさん(ソプラノ)も加わり、出演者全員での「ウィーン、わが夢の街」は本当に素晴らしく華やかだった。
 10/12は、またまたジョン・チャヌさんの魂の演奏にしびれた。ピアノ伴奏の矢島吹渉樹さんもすごいピアニストだ。吹渉樹(ふぶき)さんは気合が入ってくると姿勢が低くなり、楽譜を下から見上げるような姿勢になる。それが獲物を狙うヒョウのような感じで、研ぎ澄まされた精悍な雰囲気を放っていて、とてもカッコいい。
 ジョン・チャヌさんはヴァイオリンとの一体感が素晴らしい。もはやヴァイオリンを弾くというよりはヴァイオリンを持ったジョン・チャヌさんが音だけでなく霊的な波動も体内から放っているかのようだった。アンコールの最後は「愛の讃歌」だった。夢中で拍手し、気付いたら時計の文字盤がこんなに↓回転していました(笑)

ジョン・チャヌさんコンサート2006年05月17日 22時55分


 4月と5月、ジョン・チャヌさんコンサートの世話役を務めた。どちらも素晴らしいコンサートだった。
 このブログでもコンサートの感想を書こうと思っていたのだが、4月の時は書かず、5月のもまだ書けていない。素晴らしいコンサートだったのだが、「素晴らしい」という以外の言葉が出てこないのだ。私の語彙が貧困なせいもあるが、世話役としてあれこれ気を配っていなければならないため、演奏の世界に完全に没入できなかったせいもある。
 でも、やはりここで報告したいので、5月のコンサートのアンケートのコメントの一部を掲載させていただいて、報告としたい。来場してくださった皆様、アンケートに回答してくださった方々、本当にどうもありがとうございました。

以下、アンケートのコメントの一部を紹介します。

珠玉の名曲ばかりこころの琴線に触れられたような・・・。特に「イムジン河」には期待していた以上で感動。CD買いました。

アットホームな雰囲気の中で、演奏を聞くことが出来て、しかも質感豊な音に感動いたしました。バイオリンの息づかいが聞こえたような気がします。

高度で素晴らしい演奏 目が覚める思いでした。再度聞きたいバイオリニスト楽しかった。ありがとうございます。

気持ちよかった。開放されて穏やかな時が流れました。ありがとうございました。音色がきれいでピアノととても調和されていました。

演奏者と会場が至近距離で生の迫力がそのまま堪能できる。非常に贅沢な演奏会である。もちろん演奏者は最高である。

演奏もさることながら楽しいお話に人柄がにじみでており、とても感じのいい方でした。楽しいひとときを持つことができました。演奏曲目と短い曲が多いけどいろいろと解説を混じえて曲の紹介をして下さった後の演奏は又違った聞き方ができました。

情感溢れる演奏を聴いて大変心豊な時をすごしました。本当にありがとうございました。また、楽しい曲の解説は、曲創をイメージしてききました。音色も素晴らしく最高でした。

大変に心温まる時間を持てました。感謝いたします。

プロの演奏をすぐ近くで見聴けて、すごく感動しました。まるで歌を歌うように流れ、むせび、感情の起伏が伝わってきました。また、ピアノの方とぴったり合っていて綺麗でした。お話が曲々を一層興味深いものにしてくれました。本当に楽しい一夜でした。ありがとうございました。

素晴らしい演奏の一言につきます。今まで行なったたくさんのソロの中でもトップの内の一つです。
2部で、普段聞けない韓国の曲を聴けたのも良かったです。

どうしても聞きたくて入れなければ帰ればいいと思っていました。来て、本当に良かったです。高音の細い音色が素敵でした。解説してくださったので情景などよくわかりました。国と風土と想意と。

生の音にすっぽり包まれ楽しませていただきました。これこそ音楽だと思い感謝します。

演奏者の大熱演につきます。曲もレパートリーがすばらしかった。

とても幸福な日です。ありがとうございました

演奏が最高にすばらしかったです。トークも楽しくて大変今日は気持ちよく帰宅できました。

イムジン河への前奏曲2006年04月23日 07時27分


 「イムジン河への前奏曲」とサブタイトルが付いた篠藤ゆり著のノンフィクション『音よ、自由の使者よ。』(アートン刊)を読んだ。これは、在日韓国人のヴァイオリン奏者ジョン・チャヌさんのこれまでの半生を描いたものである。
 曲の合間にユーモアたっぷりに明るく話すジョン・チャヌさんにこの本に書かれているような重い過去があったことに驚いた。ヴァイオリンの修行で大変な苦労があったであろうことはこの本を読まなくても多少は想像できた。しかし日本と韓国との板ばさみの中でこれほどの苦悩の日々があったとは、ステージで屈託なく話すジョン・チャヌさんからは全く想像できなかった。
 その一つの例は、1985年に大阪で開催されたハンギョレ・コンサートを巡る事件だ。ハンギョレはハンが一つの意、ギョレが民族・同胞の意で、北朝鮮籍を持つ在日コリアンの音楽家と韓国籍を持つ在日コリアンの音楽家とが同じ舞台で共演しようと企画されたものであった。当時韓国で演奏活動をしていたジョン・チャヌさんもこのコンサートで演奏するために韓国から大阪へ行く予定であったが、韓国政府に出国を禁じられ、結局参加することができなかったという。南北問題をどうするかは政府レベルが決めることであり、音楽家に勝手なことをされては困るというのが理由であったそうだ。<まさにイムジン河の現実がここにある>と思ったそうである。これに抵抗すれば当時の軍事政権下では投獄されて拷問を受ける可能性もあり、また家族も危険にされされる心配があった。ジョン・チャヌさんの無念さがどれほどのものであったかは想像を絶する。その後しばらくは酒浸りの日々が続いたとのことである。
 ジョン・チャヌさん自身は政治的な活動をしているつもりはなくても、そのような音楽家の純粋な思いを利用しようとする政治勢力があることを韓国政府は警戒したようだ。政権の座にある者が政権を揺るがそうとする者に対して行う仕打ちの容赦の無さは2年前の高遠菜穂子さんたちのイラク人質事件の時、私も強烈に感じた。純粋に高遠さんたちの命を救いたいと思っている人たちと自衛隊は撤退すべきとする政治勢力とが一つになって大きな波になると政権の基盤が大きく揺るがされると判断した政府が取った態度は極めて非情、且つ巧みなものであった。「自己責任」というキーワードにより、またたく間に高遠さんたちを悪者にする世論が形成されたことに、私は恐怖を感じた。
 このブログの1つ前の記事「平和をつくる者は幸いです」で高遠さん達のことを書いたのは、このジョン・チャヌさんのノンフィクションを読んで2年前のイラク人質事件のことが呼び起こされたからだ。ジョン・チャヌさんの素晴らしい演奏に魅せられ、教会に導かれた時期も私と同時期ということで親近感を感じていたが、また一つジョン・チャヌさんに引かれる要素が加わった。ジョン・チャヌさんの応援をこれからもずっと続けていきたい。

アートン社ホームページでも下記URLでこの本が紹介されています。
 http://www.artone.co.jp/books/035_1.html

詩篇 第23編2006年03月05日 19時26分

(ここをクリックすると画像が大きくなります)

 ジョン・チャヌさんをお招きしたイースターコンサートの準備が教会で進行中だ。ジョン・チャヌさんの美しいバイオリンの調べは、旧約聖書の「詩篇 第23編」のように魂を癒してくれる。
 5年前まで、私は信仰を持っていなかった。聖書の存在を強烈に意識したのは5年前の父の死の間際だった。父が昏睡状態に陥り、家族が葬式の相談を始めた時、私は父が洗礼を受けたクリスチャンであることを初めて知った。私が生まれた頃には既に父は教会から遠ざかっていたので、私はそのことを知らずにいた。それを知った後の病院での深夜、息がどんどん細くなっていく父の横に私一人だけがいた時、聖書の一節を読んであげたいと思い、聖書を手にしたが、どこを読んであげたら良いのか全然分からず、虚しい思いをした。
 その翌日、父は息を引き取り、父以外に家族で教会に通ったことがある者は誰もいなかったので、結局葬式は仏式で執り行われた。クリスチャンなのに、そんなことで良いのか?と私は大いに疑問を持った。それで、父の葬儀が終わってこちらに戻ってから、父のために教会で祈りたいと思い、教会の門をくぐった。父のために行ったはずの教会で、癒されたのは私のほうだった。賛美歌のメロディーが父と別れた悲しみを優しく癒してくれた。
 それから、私は聖書を読むようになった。「詩篇 第23編」と出会った時、あの時、死にいく父の枕元で、ここを読んであげれば良かった、としみじみ思った。
 「詩篇 第23編」はクリスチャンにはなじみの深い聖句で、最近よく映画を見るようになった私は、映画の教会のシーンなどでこの一節が読まれてハッとすることがある。

☆ダビデの賛歌

 主は私の羊飼い。
 私は、乏しいことがありません。
 主は私を緑の牧場に伏させ、
 いこいの水のほとりに伴われます。
 主は私のたましいを生き返らせ、
 御名のために、私を義の道に導かれます。
 たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、
 私はわざわいを恐れません。
 あなたが私とともにおられますから。
 あなたのむちとあなたの杖、
 それが私の慰めです。
 私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、
 私の頭に油をそそいでくださいます。
 私の杯は、あふれています。
 まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、
 私を追ってくるでしょう。
 私は、いつまでも、主の家に住まいましょう。
 (詩篇 第23編)

ジョン・チャヌさん 22006年01月26日 06時53分


 新大久保駅の事故から5年目の今日、悲しみを新たにしておられるであろうご遺族に平安と幸いがもたらされるよう、お祈りします。

 ジョン・チャヌさんの心を大きく揺り動かしたこの事故が起きた2001年1月とはどんな時期だったか、振り返ってみたい。
 ワールドカップサッカーの日韓共同開催の前年で、「冬のソナタ」もまだ製作されておらず、ヨン様ブームなど想像すらできない時期であった。
 しかし、前年の「シュリ」の大ヒットにより韓国映画への関心が格段に高まり、劇場では既に韓国映画が次々にかかっていた時期でもあった。NHK教育テレビの「ハングル講座」ではキム・サンミさんが「ライブ・オン・コリア」のコーナーで韓国の映画や音楽の最新情報をいろいろと紹介してくれ、韓国ファンが急増中だった。私自身も韓国に最も熱中していたと言っていいほど、熱くなっていた時期だった。

ジョン・チャヌさん2006年01月25日 07時15分


 明日は1月26日。
 2001年1月26日にJR新大久保駅で起きた、ホームから線路に転落した人を救おうとして間髪を入れず日本人と韓国人が線路に飛び降り、救出が間に合わず3名とも電車にはねられて死亡してしまったという痛ましい事故は、在日韓国人のバイオリン奏者ジョン・チャヌさんの人生を大きく変えることになった。
 この事故に寄せたジョン・チャヌさんご自身のメッセージを公式HPから少し長いがそのまま引用させてもらう。

 「1月26日(金)JR新大久保駅で起きた悲惨な事故のニュースに接し、大きな衝撃を受けました。わが身の危険を顧みず他人の命を助けようとしたこの二人の気持ちを考えたとき自分ならばどんな行動をしたのだろうかという思いに駆られます。日本に留学して、日韓の架け橋になろうとした李秀賢君、カメラマンとして立派な仕事をなさっていた関根史郎さん、この二人の勇気に対して心から尊敬の念をもちました。特に、日韓の近代の歴史において不幸な出来事が多かった両民族に、この小さくて大きな事件が深い意味を投げかけている気がします。人と人とが尊敬し合い、民族と民族が手を取り合い、国と国とが友好の輪で結ばれる明るい未来の到来のような。。。。日本で生まれた韓国人として、音楽を通じて日韓の文化交流を深めていきたいと願っている私にとって、この事件は悲しいけれども勇気を持てと問われているような気がします。そして私は哀悼の意をこめて、明日2001年1月31日(水)午後3時、JR新大久保駅のホームで、このお二人に私のヴァイオリン演奏をささげたいと思います。関根史郎さんには<平城山(ならやま)>、李秀賢君には<カゴパ(帰りたい)>をそれぞれささげるつもりでおります。」(ジョン・チャヌさん公式HP
  http://www.bremen-house.com/ensemble/index.html より)

 このジョン・チャヌさんを、職場の日韓交流関連の記念事業で今年の5月15日(月)の晩にお招きすることになった。「さあ、頑張るぞ!」と気合いを入れていた時に、何と教会でも4月16日(日)のイースターの日の午後にジョン・チャヌさんをお呼びすることになったと連絡が入った。
 ジョン・チャヌさんは演奏はもちろん超一流だが、話術にも優れている。演奏で深い感動を与えつつ、4月は信仰の話で、5月は日韓交流の話で我々を魅了してくださるはずだ。今からとても楽しみだ。