ジョン・チャヌさん2006年01月25日 07時15分


 明日は1月26日。
 2001年1月26日にJR新大久保駅で起きた、ホームから線路に転落した人を救おうとして間髪を入れず日本人と韓国人が線路に飛び降り、救出が間に合わず3名とも電車にはねられて死亡してしまったという痛ましい事故は、在日韓国人のバイオリン奏者ジョン・チャヌさんの人生を大きく変えることになった。
 この事故に寄せたジョン・チャヌさんご自身のメッセージを公式HPから少し長いがそのまま引用させてもらう。

 「1月26日(金)JR新大久保駅で起きた悲惨な事故のニュースに接し、大きな衝撃を受けました。わが身の危険を顧みず他人の命を助けようとしたこの二人の気持ちを考えたとき自分ならばどんな行動をしたのだろうかという思いに駆られます。日本に留学して、日韓の架け橋になろうとした李秀賢君、カメラマンとして立派な仕事をなさっていた関根史郎さん、この二人の勇気に対して心から尊敬の念をもちました。特に、日韓の近代の歴史において不幸な出来事が多かった両民族に、この小さくて大きな事件が深い意味を投げかけている気がします。人と人とが尊敬し合い、民族と民族が手を取り合い、国と国とが友好の輪で結ばれる明るい未来の到来のような。。。。日本で生まれた韓国人として、音楽を通じて日韓の文化交流を深めていきたいと願っている私にとって、この事件は悲しいけれども勇気を持てと問われているような気がします。そして私は哀悼の意をこめて、明日2001年1月31日(水)午後3時、JR新大久保駅のホームで、このお二人に私のヴァイオリン演奏をささげたいと思います。関根史郎さんには<平城山(ならやま)>、李秀賢君には<カゴパ(帰りたい)>をそれぞれささげるつもりでおります。」(ジョン・チャヌさん公式HP
  http://www.bremen-house.com/ensemble/index.html より)

 このジョン・チャヌさんを、職場の日韓交流関連の記念事業で今年の5月15日(月)の晩にお招きすることになった。「さあ、頑張るぞ!」と気合いを入れていた時に、何と教会でも4月16日(日)のイースターの日の午後にジョン・チャヌさんをお呼びすることになったと連絡が入った。
 ジョン・チャヌさんは演奏はもちろん超一流だが、話術にも優れている。演奏で深い感動を与えつつ、4月は信仰の話で、5月は日韓交流の話で我々を魅了してくださるはずだ。今からとても楽しみだ。

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