アメージング・グレース2007年03月22日 07時17分


 20日の晩に静岡の実家に帰省、家族と食事しながらBS1のカーリング女子世界選手権のスウェーデン戦を観戦したり、『四月物語』を一緒に見たりして過ごした。21日の朝は父の墓参りに行き、その後、新幹線で大阪に移動した。八尾プリズムホールでの加羽沢美濃さんのコンサートを聴くためだ。今月から加羽沢さんは二胡のチェン・ミンさんと組んで全国ツアーを行っている。福岡、福山、上田と巡り、ここ八尾は4ヵ所目。皮切りの福岡でのコンサートに下関のSさんが行きブログでの報告を見て追っかけの血が騒ぎ、行くことにしたものだ。
 演奏曲目の一番目は「アメージング・グレース」だった。舞台に登場したのは加羽沢美濃さんだけで、一人で演奏を始めたのでチェン・ミンさんはどうしたのかな、と思っていたら客席の左側の扉が開き、二胡を持ったチェン・ミンさんが現れ、アメージング・グレースの主旋律を奏でながら客席の通路を移動して行った。私は左側の座席に座っていたので、いきなり近くにチェン・ミンさんが登場したこと、二胡の音色を間近で初めて聞いたこと、そして何より私自身が映画の音声ガイドの日本語教育への活用のことでアメージング・グレース(驚くべきほどの神の恵み)を受けているので、その思いが交錯して体が震えるほどの感動をいきなり受けてしまった。
 終演後、加羽沢美濃さんとチェン・ミンさんにCDにサインをもらった。加羽沢さんは私を見て驚き、「どこから来たの?」と私に聞いた。私は東京からと答え、下関のSさんの福岡のコンサートのブログ記事を読んでどうしてもこのコンサートを聴きたくなって来たと言ったら、「うれしい」と喜んでいた。加羽沢美濃さんのような才能あふれる音楽家が私のような者を覚えていてくださるとは、これもまた私にとっては「アメージング・グレース」だ。(つづく)

Amazing Grace (by John Newton 1779)
 Amazing Grace! How sweet the sound
 That saved a wretch like me!
 I once was lost, but now I'm found,
 Was blind, but now I see.