出張と研究会・学会2007年03月07日 12時19分

 きょうはこれから大阪に行き、明日は熊取で材料関係の研究会があります。金属の新しい変形機構の正体がだいぶ見えてきたので、それについて発表してきます。どんなコメントがもらえるか期待と不安が両方ありますが、いずれにしても楽しみです。さきほどパワーポイントのスライドがだいたい出来上がったのでホッとしたところです。明日の朝ギリギリまでかかることを覚悟していましたが、今日は職場に行かずに自宅でスライド作りに専念したので早くできました。これで飛行機の中でもノンビリできるのでうれしいです。夜は大学院生の頃からの研究仲間と食事することにしています。彼とは金属学会で知り合ったのですが、いろいろ話しているうちに彼は阪大剣道部のOBで、愛媛の高校の剣道部では私の北大剣道部の同期と同期だったことがわかり、意気投合しました。
 金、土は福岡で日本語関係の学会があって委員会があるのでまた出張ですが、こちらは発表しないので気が楽です。
 来週の週末はまた日本語関係の研究会が東京であり、こちらは映画の音声ガイド作成を日本語の授業で試行した実践報告を口頭発表とポスター発表で行うので、来週はこのための準備をがっちりやりたいと思っています。この場で、来月立ち上げる予定の「日本語教育への音声ガイド活用研究会」の宣伝と参加の呼びかけをするつもりですので、こちらの展開も楽しみです。
 月末には千葉での金属学会でやはり変形機構の発表をする予定ですが、まずは明日の研究会で私の発表に対してどんな反応があるかが気になるところです。
 ところで金属学会の男女比は9.5:0.5ぐらいなのに対して日本語教育関係は2:8か3:7ぐらいで、男女比が完全に逆転しています。今ではもう慣れましたが、片方からもう片方へ行くとそのあまりの雰囲気の違いにどちらへ行っても違和感を感じていました。

よーし、わかった!2007年01月11日 00時47分

 年末に帰省先の静岡の映画館で『犬神家の一族』を見ました。1976年時の前作も、たぶん静岡で見たはずと思いますが、記憶が定かではありません。ですから、今回は前作の先入観なしに新鮮な目で見ました。予め見ていたネット上のレビューの評判はあまり良いとは言えなかったので果たしてどうなのかなと思っていましたが、私は娯楽作品として十分に面白く見ることができました。連続殺人事件の映画を娯楽作品と呼ぶのも変かもしれませんが…
 特に私の印象に残ったのが、警察署長役の加藤武さんが連発した「よーし、わかった!」です。実はこれとそっくりのことを私は毎度やっているので、すごく愛着を感じました。実験で新しい結果が出ると、すぐにその結果で未解明の問題を解決できたと早合点して「よーし、わかった!」と思い込み、勝手に喜んでしまうのです。でも、実はそれは早とちりということがわかり、ガックリということの繰り返しです。
 甚だ浅はかですが、でもこの発見の面白さが研究推進の原動力になっています。ほとんどが早とちりだったとしても、ごく稀にそれが本当の発見(と言っても大発見ではなく、たいてい小発見ですが)ということがありますし、そうでなくても、新しいことを考えながら何かを行うのは楽しいです。

実験2007年01月06日 07時38分

 1月4日は実験の準備を行い、昨日の5日は実験を行いました。
 きょうも昼過ぎまで実験することにしています。明日の日曜日は教会に行って、それから映画を見る予定ですが、明後日の月曜日も恐らく実験をすると思います(今日の結果にもよりますが)。
 毎日実験に明け暮れていた大学院生の頃をちょっと思い出しています。やっぱり自分は実験が好きなのだなあ、と思います。
 実験に臨む前、そして実験をしている時の精神状態は神社(昔)や教会(今)で祈る時に良く似ています。心を静め、ただ一点に集中していると、心が洗われたような爽快感に浸ることができます。
 電子顕微鏡の観察と撮影した電顕フィルムの現像の暗室作業は暗い部屋で行います。映画館通いが好きなのも、暗い所に身を置くのが性に合っているからかもしれませんね(笑)。

難問パズル2006年11月03日 08時24分

 これは、ある合金を横に引張った後の材料内部の電子顕微鏡写真です。右の芋虫みたいな物体の長さは約50ナノメートル(0.05ミクロン)です。なぜこんな形状になるのか、以前はさっぱり分かりませんでしたが、最近になって急速に分かってきました。感謝です。
 でも、まだ100%理解できたわけではないので、連休中に100%に近づけたいと思っています。
 
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シミュレーション2006年10月15日 08時11分

 某誌に投稿した論文は査読に回らなかった。腹が立ったが、考えてみれば当たり前か。3年前に亡くなった先生の研究グループが97年から2002年までに10億円の予算を使って研究しても解明できず、私もその時の実験結果を基にこの5年間はああでもない、こうでもないとあれこれ考えを巡らし、1年前にようやくある突飛なアイデアから真実の一端をたぐり寄せることができ、最近になってそれを支持する新たな実験結果を得たところなのだ。それほど苦労してようやく見えてきたことを、この問題を真剣に考えたことがない人が、すぐに理解できるはずがないのだ。この現象はこれまでの常識では考えられないことなのだから、なおさらのこと理解できないであろう、というか俄かに認めるわけにはいかないのであろう。
 どうやったら認めてもらえるか。それにはやはり計算機シミュレーションで再現するしかないのかもしれない。私は実験はある程度得意だと自負しているが、理論や計算にはあまり強くなく、計算結果を論文にしたことは一度もない。だから計算には二の足を踏んでいたが、事ここに至っては自分で本格的な計算機シミュレーションに取り組まざるを得ない。人に頼んでもなかなか進みそうもないからだ。
 少し調べてみて分かったことは最近は企業が使いやすいソフトを作って市販しており、この週末に体験版をダウンロードして使ってみたら、なかなかいい感じだ。だいぶ前に人からもらったプログラムを改造して計算しようと思っていたが、それよりも早く目的を達成できそうなので、月曜日になったら早速製品版を注文してみようと思う。

脱力した海老蔵さんがいい2006年09月16日 23時52分

 きょうは『出口のない海』の初日。
 私は新潟で学会発表があった。
 朝5時半起床。
 6時半自宅を出る。
 10時半、新潟大学着。学会の午前のセッションを聴く。
 午後1時、午後のセッション開始、私も15分の発表をした。
 2時15分、午後の最初のセッション終了。終了後、いまは仙台にいる後輩のサト君と20分ほどディスカッションすることができた。有益なコメントをもらえて感謝だった。近々投稿予定の論文も彼のコメントでかなり補強できそうだ。
 上越新幹線の「とき336号」で16時13分に新潟を発つ。18時14分に上野で降りれば上野スタームービーで18時45分からの『出口のない海』を見ることができることが分かったので、上野で降りることにする。
 18時30分、上野スタームービー着。
 18時45分、鑑賞開始。『出口のない海』はこれで3回目だが、1回目はイイノホール、2回目は海峡メッセという大きな会場だった。やはり映画鑑賞はこの上野スタームービーぐらいのサイズの映画館で見るのがちょうど良いと思った。スクリーンに入り込むことができた。
 きょうは特殊兵器への搭乗を志願する前の2時間の休憩シーンが心に留まった。原作にはないシーンだが、このことにより軍隊の「歯車」としての並木ではなく、「人間」としての並木の幅を持たせることができた良いシーンだと思った。
 21時、上野から銀座線で自宅に向かった。さすがに今日は疲れたので車内でボーっとしながらこの映画のことを考えていたら、2時間の休憩中の便所のシーンが、思い起こされた。このシーンでの海老蔵さんの脱力した表情がいい。ついで、最後の意識が朦朧としている場面も思い起こされた。朝から新潟へ行って帰ってきて脱力していた私は海老蔵さんとの一体感を味わうことができた。眼力のある海老蔵さんは遠い存在だが、脱力した海老蔵さんはとても近く感じた。

『生きている金属』2006年08月30日 18時25分

 この春から何度か名古屋大学の超高圧電子顕微鏡研究室という所にお邪魔して実験をやらせてもらっている。
 この『生きている金属』というのは教育用の映画で、ここの超高圧電子顕微鏡を使って撮影された金属内部の動的観察の映像がふんだんに使われている。
 http://www.dcaj.org/d-con/lib/sangyou/500/kogyo05.html
 この映画は随分昔に1,2度見たことがあるが、先日、名古屋に行った時にビデオを久々で見せてもらった。この映画にはこの電子顕微鏡の研究室の関係者も多数出演しているが、何せ1978年の制作なので、出演者の中には亡くなられた方も随分いる。それで、この映画には別名『生きている金属、死んでいく人間』という名前が付いているという笑えない話も聞いた。(なお、このHPにある「転移」は「転位」の間違いです。最近の私は、いかにこの転位が発生しないで変形できるか、ということで頭が一杯です。)
 ところで先週この研究室にお邪魔した時に、この撮影に使われた古い電子顕微鏡が遂に臨終を迎えてしまった。高電圧が掛からなくなってしまったのだ。この電顕をメンテナンスしてきたAさんは、何度も溜息をついていた。この電顕が設置された34年前からずっと面倒を見てきたそうで相当に落ち込んでいた。私もこの電顕を使わせてもらいに名古屋に行っていたので残念であったが、この電顕の最期をみとることができたことは幸せであった。








(写真)天寿を全うした?HU-1000D超高圧電子顕微鏡

作品2006年08月29日 10時09分

 日曜日に天から与えられたアイデアについての論文を昨日から書き始めた。今日になって、やっと調子が出てきた。
 これが私にとっての作品だ。
 他の諸々の仕事・出張と、佐々部監督の追っかけ ^^; をしながらだが、今週中には本文、来週には図面を完成させ、英文チェックを経て再来週には雑誌に投稿できたら良いなあと考えている。
 どうなりますことやら。
 いずれにしても、祈りながら進めていくようにしたい。

物理学とは何だろうか2006年08月27日 23時25分

 詳細を省きますので、わけの分からない文章になると思いますが、お許しください。
 『物理学とは何だろうか』(岩波新書)はノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎先生の有名な著書です。「物理って何だろう?」は学生の頃から、いつもモヤモヤと思っていたことです。朝永先生のこの著書も学生の頃から何度も繰り返し読みましたが、物理学とは何者なのか、よく分かりませんでした。工学部出身の私にとっては、何となく分かるようで、でもやっぱりよく分からない存在でした。物理法則の数式を理解するとかしないとか、そういう話ではなくて、もっと哲学的なことを含んでいるらしいのですが、そこのところが、どうもよく分かりませんでした。
 それが最近、ああ、こういうことだったんだな、ということがようやく少し分かってきました。具体的には、私は固体材料の新たな塑性変形機構の解明に取り組んでいますが、自分がやっていることは、従来の塑性変形の概念では納まりきれないことだということに、薄々は気付き始めていたのです。
 さて、今朝は朝の5時ごろ、静岡の実家で目を覚ましました。起床予定時間にはまだ早かったので、新しいアイデアが出そうで出ない変形機構について、布団の中でまた考え始めました。そうしたら、なぜか今朝は大胆なヒントが天から与えられ、それを基に考察を進めた結果、新しい変形機構は、これまでの塑性変形とは全く異なる範疇に入れるべき物理現象であるという結論が得られました(もちろん、今の段階ではまだ私一人のアイデアに過ぎませんから、きちんと論文を書いて査読してもらう必要がありますが)。きょうの教会での礼拝では、ヒントを与えてくださった神様にずっと感謝していました。
 私の考察がたとえ間違っていたとしても(正しくあって欲しいですが)、新しい物理現象について考えたことで、ようやく「物理学とは何だろうか」が私なりに分かってきました。
(追記)
 後から読むと赤面してしまうような書き込みですが、自らを鼓舞するための書き込みとして消さずに残しておきます(8/28)

名古屋2006年07月25日 05時01分

 きょうは、これから実験しに名古屋に行きます。
 七夕の日に大津島の回天記念館に行った時と同じ朝イチの「のぞみ1号」に乗ります。
 眠いっす。