佐々部映画 -2-2006年01月05日 07時25分

 昨日、sasabe.netの応援ボードに、次のような書き込みがあった。

>『三丁目の夕日』と『カーテンコール』とでは似たようでいて、決定的にお客さんとの向き合い方が違う気がするのです。

 私もその通りだと思う。ただし、この書き込みには次のような記述もあった。

>このまま行くと本当に閉じた、この古臭さを共有してくれる人たちのためだけの作品作りしか出来ないんじゃないかと心配になります。

 これは違うと思った。
 『三丁目の夕日』は見ていて楽しい映画で、ホロッと来る場面もあり、見た後もほのぼのとした感じが残る、とても良い映画だと思った。心の表面を気持ちよくなでてくれる感じだ。でも表面止まりだ。
 『カーテンコール』はもっと心の深いところまで掘り起こしてくれる。古臭さを共有するというのはまだまだ表面レベルであり、単にそれだけのことを佐々部ファンは求めているのではないと思う。佐々部映画を見た後は心が耕された感じがする。新鮮な空気が心の奥底まで届いてくれるのだ。佐々部映画がこのような力を持っている限り、ファン層はもっともっと広がっていくはずだ。