ブログ開設 ― 2005年12月28日 18時32分
2005年、いろいろなことがありました。
そして筑波科学万博に行ってからの20年間にも実にいろいろなことがありました。私のタイルを囲んでいる人たち、そして、このタイル画全体79380名の20年はどんなだったのでしょうか。
『夕凪の街 桜の国』 ― 2005年12月29日 07時20分
前から読みたいと思っていた、こうの史代・作の漫画。
このブログ開設を機に購入して読んだ。
帯に[映画化決定!]とある。
裏表紙には、
-
昭和三十年。
灼熱の閃光が放たれた時から十年。
ヒロシマを舞台に、一人の女性の魂が
大きく大きく揺れた。
最もか弱き者たちにとって、
戦争とは何だったのか、
原爆とは何だったのか…
著者渾身の問題作!
この作品をどのように映画化するのだろうか。
「男たちの大和 YAMATO」を見た時、広島で被爆して死ぬ時の女優(蒼井 優)の顔がきれい過ぎると思った。でもリアルにすれば良いというものでもないだろう。
悲惨な場面をどこまでリアルに描くのか、どこまでにとどめるのか。そのような場面をどこまで使うのか、或いは使わないのか。その加減が難しそうですね。
『博士の愛した数式』 ― 2005年12月30日 07時19分
いま予告編が流れている映画の中で一番見てみたい映画だ。
書店でこの文庫本が平積みにされているのを見た時、映画を見るまでは原作を読むのは我慢しようと思ったが、別の書店で二度目に見た時に我慢できなく買ってしまった。博士の浮世離れした言葉がいい。
「…友愛数だ。…神の計らいを受けた絆で結ばれ合った数字なんだ。美しいと思わないかい?…これほど見事なチェーンでつながり合っているなんて」
私自身の恩師も妥協を許さず真理を厳しく追究する理学博士(物理)で、私はこの先生の下で10年に亘り直接の指導を受けたので、自然が持つ厳密さの美に魅かれる気持ちの一端は理解できる。
ところでこの文庫本の解説は藤原正彦氏が書いている。著者の小川洋子氏がこの作品の発想を得た時に取材に行ったのだそうだ。藤原先生と言えば私にとっては『若き数学者のアメリカ』だ。私が大学に入学した頃に評判になっていた本で、ラジオで朗読もされていた。当時、私のアパートの部屋にはテレビがなかったので、もっぱらラジオを聞いていた。今ではテレビがない暮らしは考えられないが、当時は大学生でテレビを持っていない学生は別に珍しくなかった。
何だか想い出話ばかりになっていますね。
年末年始は静岡に帰省します。
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