『駅 STATION』2006年01月12日 00時26分

 高倉健主演、チャン・イーモウ監督の日中合作映画『単騎、千里を走る。』(1月28日公開予定)の期待感が高まっている。テレビでの予告特集番組など見て、私も俄然楽しみになってきた。
 健さんの映画と言えば佐々部監督の『チルソクの夏』『カーテンコール』の劇中映画の『幸福の黄色いハンカチ』『網走番外地』や佐々部監督が助監督を務めた『鉄道員』『ホタル』などいろいろあるが、私にとっては『駅 STATION』だ。私が学部の学生時代に公開された映画で、大学の寮生がエキストラで多数出演したため、彼らは自分がどの場面で映っていたとか、自分は何回映ったとかと言って自慢していた。自殺したマラソンの円谷選手の遺書の朗読があったり、死刑になった後の根津甚八の遺書を健さんが読むシーンがあったり、寅さんの妹のさくらとは全然違う倍賞千恵子がいたり、大人の哀愁を存分に感じさせてくれたところが、未熟なくせに渋い大人を気取ってみたい年頃の私の心に響いたのだと思う。
 北海道は18歳から29歳の直前までと、20代のほとんどを過ごしたので、離れてからは北海道が恋しくて恋しくて、この『駅 STATION』のビデオを見ては涙を流し、休みになるとしょっちゅう遊びに行っていた。5月の花見を楽しむためだけに遊びに行ったこともあった。しかし、ここ何年かは韓国や下関に関心が移ってしまったので、北海道がすっかり遠くなってしまったのであります。

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