『陸に上がった軍艦』2007年08月24日 17時24分

 今年95歳の新藤兼人監督の軍隊での体験を描いた『陸に上がった軍艦』を見てきました。新藤監督の語りの場面と、証言を基にしたドラマとで構成されています。ドラマの部分では新藤監督の役をNHK朝ドラ『どんど晴れ』に出演中の蟹江一平さんが演じていて、30代の新藤監督を好演していたと思います。
 本土迎撃作戦の訓練のシーンは本当に滑稽でした。特に「斬り込みの秘策」には声を出して笑ってしまいました。が、ポツダム宣言が出た後も降伏せず、こんな愚かなことをしているうちに広島・長崎に原爆が落とされたのだと思うと、被爆者の方々が気の毒で気の毒で、笑ったすぐ後に泣けてきてしまい、涙が止まりませんでした。
 この夏『夕凪の街 桜の国』、『ヒロシマナガサキ』との三点セットでおすすめの映画です。

コメント

_ イルカのおかげ ― 2007年08月25日 18時59分

見ましたか。新藤監督はお元気そうで何よりです。
私も近いうちに見ようと思っています。

先日まで『陸に上がった軍艦』上映記念に4階のシネマヴェーラで新藤兼人監督特集をしていたので『原爆の子』を見ました。(原爆の子の像とは関係有りません。)
乙羽信子さんの主演で原爆投下後6~7年目の映像が見られます。

特に平和祈念資料館は工事中で中央の通路に有る階段を駆け上がって行く少年が印象的です。

_ S.KOJIMA ― 2007年08月26日 08時52分

イルかのおかげさん
 『原爆の子』を私も見ておけば良かったと、ちょっと後悔です。そのうちDVDで見るようにしたく思います。
 新藤監督と同じ時期に同じ場所に召集された30歳以上の2等水兵100名中、生き残った者は6名だそうで、この生き証人のメッセージを我々はしっかりと受け留めなければならないと思いました。

_ anonymous ― 2007年09月06日 17時51分

ちょっと時間経ってしまいましたが、2日の日曜日桂亜沙美さんの舞台の前に見ました。
やはり見て良かったです。
戦争のかっこ悪さ、愚かさが良く分かります。
銃や兵器を使い戦う人の後ろにはその何倍もの武器を持たない人がいて犠牲になっていると言うことを。
新藤兼人監督がどうして戦争に係わるを多く撮っているのか少し解った気がしました。

この夏は刺激の多い映画を多く見てしまったのでこれで少しセーブしようと思っていたのですが、予告編で『ミリキタニの猫』を見てしまったら又見るものが増えてしまいました。

_ イルカのおかげ ― 2007年09月06日 17時53分

すいません。
名無しになってしまいました。↑

_ S.KOJIMA ― 2007年09月12日 08時03分

イルカのおかげさん
 ソウルからコメントしたつもりがアップされてませんでした。すみません。
 栃木へ行ったり相変わらずフットワークがいいですね。mixiのアルバムの皆実十字星の写真も素晴らしいですね。

トラックバック