『陸に上がった軍艦』2007年08月24日 17時24分

 今年95歳の新藤兼人監督の軍隊での体験を描いた『陸に上がった軍艦』を見てきました。新藤監督の語りの場面と、証言を基にしたドラマとで構成されています。ドラマの部分では新藤監督の役をNHK朝ドラ『どんど晴れ』に出演中の蟹江一平さんが演じていて、30代の新藤監督を好演していたと思います。
 本土迎撃作戦の訓練のシーンは本当に滑稽でした。特に「斬り込みの秘策」には声を出して笑ってしまいました。が、ポツダム宣言が出た後も降伏せず、こんな愚かなことをしているうちに広島・長崎に原爆が落とされたのだと思うと、被爆者の方々が気の毒で気の毒で、笑ったすぐ後に泣けてきてしまい、涙が止まりませんでした。
 この夏『夕凪の街 桜の国』、『ヒロシマナガサキ』との三点セットでおすすめの映画です。