『夕凪の街 桜の国』の隠し味2007年08月10日 06時34分

 目立たないけれども映画『夕凪の街 桜の国』を引き締めている隠し味のようなものを紹介したく思います。
 まず鐘の音です。広島平和記念公園内の原爆の子の像の鐘と、平和の鐘の音が効果音として使われています。いずれも実際には聞こえるはずのない場所でのシーンで使われていますが、映画の雰囲気を醸し出すのに効果的に使われていると思いました。原爆の子の像の鐘は旭と打越さんが再会する場面でのカランコロンという独特の音が心に残ります。平和の鐘の音は確か原爆資料館前のシーンでたったの1回しか使われていませんが、この鐘の深い響きには心を揺さぶられます。鐘の音には人の心を打つものがあると思いますが、それが平和公園の中の鐘の音となれば、なおさらです。
 広島に着いた旭と尾行している七波と東子が乗り込んだ市内電車の撮影は被爆電車で行われたそうです。被爆電車を用いることで俳優とスタッフの気持ちが引き締まる効果があっただろうと思います。
 旭が会いに行った二人の女性を演じた方は、共に被爆者だそうです。ワンピースを旭に見せている女性のことがpokoさんのブログに書いてありました。気品のある横顔が印象的な方でした。

村松崇継さんブログ2007年08月10日 06時55分

 映画『夕凪の街 桜の国』は村松崇継さんの音楽が素晴らしいです。
 その村松さんのブログに8月7日の下関の1000人上映会のことが書いてあります。
 写真入りです。我々は撮影禁止でしたから嬉しいですね^^

 http://blog.livedoor.jp/takatsugu_sound/