『世界の中心で、お風呂に入る』(5)2010年12月16日 13時24分

5.聖霊の注ぎ
 前回のヨハネ7章38節に続く39節には次のように書かれています。

「これは、イエスを信じる者が後になってから受ける御霊のことを言われたのである。」(ヨハネ7:39)

 御霊(みたま)とは聖霊のことです。つまり38節にある、イエスを信じる者の心の奥底から流れ出す生ける水の川とは、聖霊のことだということです。父・御子イエス・聖霊の三位一体の神の聖霊です。
 
 聖霊とは何者でしょうか。

 聖霊の恵みを感じるかどうかはキリスト教を理解する上で最大のポイントです。イエス・キリストについての知識を学んでも聖霊を感じないならキリスト教を信じることができないのは当たり前ですし、キリスト教を信じていても聖霊を感じていないなら、それは頭で信じているだけで、本当に信じていることにはなりません。
 これがキリスト教の難しさでもあり、また魅力でもあります。キリスト教の教えは人間の頭が考え出したものではなく、神から啓示されたもの、つまり神から与えられたものです。神から何かが与えられるということを、聖霊を感じる人なら、すんなりと納得できると思いますが、聖霊を感じない人には納得しがたいことだろうと思います。
 日本人には聖霊のことはほとんど知られていないと思いますが、キリスト教を理解する上で聖霊はこれほどまでに重要です。それゆえ聖霊について書かれた7章38節は内容的に中心メッセージと言えるのです。
 そしてヨハネの福音書は、この聖霊が感じやすくなるような構造になっています。それが、7章38節が構造的にも中心だという意味です。この構造については次回に書きます。

焼き芋2010年12月16日 14時18分



 ちょっと、ひと息。

 きょうは神学院の駐車場で落ち葉を焼きながら焼き芋をしています ^^

 今年の関東産のさつま芋は、猛暑の影響か、長細いのが多いんだそうですね。

 焼きたての芋↓ はホクホクしてて、ホントにおいしかったです!

『世界の中心で、お風呂に入る』(6)2010年12月16日 15時30分


6.入れ子構造
 ヨハネの福音書20章31節に、この書が書かれた目的が書いてあります。

「これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。」(ヨハネ20:31)

 最大の目的は罪に死んでいる読者がいのちを得ることであり、そのためにはイエスを信じる必要があり、イエスを信じることは聖霊を感じなければできないことです。
 その聖霊を感じやすくするためにヨハネの福音書は入れ子構造になっています。一番外側がプロローグとエピローグのペアで、中心が何度も引用している7章38節です。

「わたしを信じる者は、聖書が言っているとおりに、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになる。」(ヨハネ7:38)

 ヨハネの福音書のプロローグとエピローグが最外殻のペアとなり、内容的に同じ箇所でペアを作りながら順次内側に向かって行くと、一番内側が7章37~39節になるのです。37~39節の真ん中の38節は中心の中の中心です。