ロス・ガラチェロスの演奏を聞いて ― 2006年06月28日 22時53分
昨晩、学生のラテン・ジャズビッグバンド ロス・ガラチェロス の熱い演奏に浸る一時を過ごした。昔の記憶が次々と引き出され、懐かしさで一杯になった。
まず、松岡直也&ウィシングのモントルー・ジャズフェスティバルでの演奏のテープを学生時代に飽きもせず繰り返し聞いていたことを、突然に思い出した。松岡直也の名前は10年以上思い出したことがなかったように思う。
トロンボーンがソロ演奏した時には、向井滋春のコンサートに行ったことや、その後やはり向井滋春のライブのテープも飽きもせず繰り返し聞いていたことを思い出した。向井滋春の名前を思い出したことも、10年以上振りだ。そんな風に、次々と昔の記憶が掘り起こされた。同じ研究室にいた同期はジャズ研でピアノを弾いていた男で、向井滋春が札幌に来た時、彼が弾いていたライブハウスに向井滋春が飛び入りで来て、共演してしまったと言っていた。
それから、学生時代の夏休みに一人でアメリカを一ヶ月間、グレイハウンドの乗り放題のチケットを使ってバス旅行をしたことも思い出した。ニューヨーク滞在中、セントラルパークの野外ステージで開催されていた無料のライブに何回か足を運んだ。その時、カウントベイシー・オーケストラの演奏を生で聞くという経験もでき、幸せであった。カウントベイシーは車椅子に乗って登場した。その何ヶ月か後でカウントベイシーが来日した時、カウントベイシーが車椅子に乗って来たということで日本では驚きをもって迎えられたが、そんなこと、俺は知っていたよ、と思ったものだった。
まず、松岡直也&ウィシングのモントルー・ジャズフェスティバルでの演奏のテープを学生時代に飽きもせず繰り返し聞いていたことを、突然に思い出した。松岡直也の名前は10年以上思い出したことがなかったように思う。
トロンボーンがソロ演奏した時には、向井滋春のコンサートに行ったことや、その後やはり向井滋春のライブのテープも飽きもせず繰り返し聞いていたことを思い出した。向井滋春の名前を思い出したことも、10年以上振りだ。そんな風に、次々と昔の記憶が掘り起こされた。同じ研究室にいた同期はジャズ研でピアノを弾いていた男で、向井滋春が札幌に来た時、彼が弾いていたライブハウスに向井滋春が飛び入りで来て、共演してしまったと言っていた。
それから、学生時代の夏休みに一人でアメリカを一ヶ月間、グレイハウンドの乗り放題のチケットを使ってバス旅行をしたことも思い出した。ニューヨーク滞在中、セントラルパークの野外ステージで開催されていた無料のライブに何回か足を運んだ。その時、カウントベイシー・オーケストラの演奏を生で聞くという経験もでき、幸せであった。カウントベイシーは車椅子に乗って登場した。その何ヶ月か後でカウントベイシーが来日した時、カウントベイシーが車椅子に乗って来たということで日本では驚きをもって迎えられたが、そんなこと、俺は知っていたよ、と思ったものだった。
加羽沢美濃さん ― 2006年01月21日 08時26分

昨晩、銀座四丁目の王子ホールで行われたコンポーザー・ピアニストの加羽沢美濃さんのコンサートに行って来た。佐々部監督の映画『チルソクの夏』と『四日間の奇蹟』の音楽の作曲者ということで、いつものチル友(『チルソクの夏』を通じて知り合った友人)が集まった。今回は佐々部監督も客席に来ておられ、また『カーテンコール』の宣伝のために九州から東京までを自転車で走破した自転車青年のタルミ君も来ていた。我々チル友のためには、おじさんという方(加羽沢さんの応援団員)がいつも良い席を確保してくださるので、今回も前方の良い席で楽しむことができた。
これまで加羽沢さん単独のコンサート(松本記念館)の他、テノール歌手の秋川雅史さん(NHKふれあいホール)、バイオリン奏者の高嶋ちさ子さん(ティアラ江東;高嶋さんは今週ちょうどNHKの朝ドラの『風のハルカ』に[グレース芝崎]役で出演していました)とのジョイントのコンサートを鑑賞したが、今回はクラシックのサックス奏者の波多江史朗さんとのジョイントだった。
ピアノとサックスとのアンサンブルは様々な変化を楽しむことができた。私が好きなビゼーの「アルルの女」のメヌエットがメドレーの中に出て来た時は、最初フルートの主旋律のパートをサックスが吹き、サックスのメヌエットも良いなあと思っていたら今度はピアノが主旋律を弾き始め、サックスが伴奏に回った。こんなふうに、型にはまらず自由なところが加羽沢さんの音楽スタイルの魅力だ。
王子ホールはホームグラウンドのような所だと加羽沢さんは話していた。確かに私が聞きに行った過去3回と少し違っていたと思う。加羽沢さんは次の曲名の紹介の時、曲名が出てこなくなることが良くあるが、昨日はその度合いが特に激しかった。「感性」と「霊性」の部分が十二分に高まり、完全に音楽モードに入った結果、「知性」のレベルが少し下がったのではないかと思う。その「感性」と「霊性」の部分が最高潮に高まったと感じられたのがピアノ単独での『チルソクの夏』に続く『四日間の奇蹟』の演奏の時だった。何と表現したらいいのか、ホールに充満する音の濃厚さと豊潤さがそれまでとは全然異なっていたように感じた。
佐々部監督のサイト(http://www.sasabe.net/)の監督さんの日記によると、この秋に公開予定の『出口のない海』の音楽も加羽沢さんに依頼したそうだ。『出口のない海』への期待感がますます高まってきた。
P.S.
加羽沢さんは毎週土曜日のNHK-FMの「名曲リサイタル」(朝9:00~11:00)の司会も務めています(いま、聞いているところです)。
これまで加羽沢さん単独のコンサート(松本記念館)の他、テノール歌手の秋川雅史さん(NHKふれあいホール)、バイオリン奏者の高嶋ちさ子さん(ティアラ江東;高嶋さんは今週ちょうどNHKの朝ドラの『風のハルカ』に[グレース芝崎]役で出演していました)とのジョイントのコンサートを鑑賞したが、今回はクラシックのサックス奏者の波多江史朗さんとのジョイントだった。
ピアノとサックスとのアンサンブルは様々な変化を楽しむことができた。私が好きなビゼーの「アルルの女」のメヌエットがメドレーの中に出て来た時は、最初フルートの主旋律のパートをサックスが吹き、サックスのメヌエットも良いなあと思っていたら今度はピアノが主旋律を弾き始め、サックスが伴奏に回った。こんなふうに、型にはまらず自由なところが加羽沢さんの音楽スタイルの魅力だ。
王子ホールはホームグラウンドのような所だと加羽沢さんは話していた。確かに私が聞きに行った過去3回と少し違っていたと思う。加羽沢さんは次の曲名の紹介の時、曲名が出てこなくなることが良くあるが、昨日はその度合いが特に激しかった。「感性」と「霊性」の部分が十二分に高まり、完全に音楽モードに入った結果、「知性」のレベルが少し下がったのではないかと思う。その「感性」と「霊性」の部分が最高潮に高まったと感じられたのがピアノ単独での『チルソクの夏』に続く『四日間の奇蹟』の演奏の時だった。何と表現したらいいのか、ホールに充満する音の濃厚さと豊潤さがそれまでとは全然異なっていたように感じた。
佐々部監督のサイト(http://www.sasabe.net/)の監督さんの日記によると、この秋に公開予定の『出口のない海』の音楽も加羽沢さんに依頼したそうだ。『出口のない海』への期待感がますます高まってきた。
P.S.
加羽沢さんは毎週土曜日のNHK-FMの「名曲リサイタル」(朝9:00~11:00)の司会も務めています(いま、聞いているところです)。
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