行って来ました大静郷校2008年09月04日 04時00分

 昨晩、済州島(チェジュド)からソウルに戻りました。
 済州島は北海道に似ていると思いました。市街地を離れると、全く建物がなくなり、牧草地に馬や牛が放牧されていました。海岸線の風景も美しく、とても癒されました。
 町並みは都会的な済州市と寂れた感じの西帰浦(ソギポ)市とでは、雰囲気が大きく異なり、その対照が興味深かったです。佐々部監督の映画『カーテンコール』で、井上尭之さん演じる安川修平が済州市ではなく、西帰浦市の方に住んでいるという設定にしたのも、ナルホドと納得しました。
 さて、その映画『カーテンコール』で安川修平と鶴田真由さん演じる娘の美里が再会する感動のラストシーンの撮影が行われた、西帰浦市街地から20kmほど西にある大静郷校(デジョンヒャンギョ)を訪ねて来ました。
 大静郷校は、山房山(サンバンサン)から、さらに5kmほど西にあります。  



 最寄のバス停で降りた時、幸運にも一緒に降りたハルモニ(おばあちゃん)が同じ方向だということが分かったので、途中まで一緒に行ってくださいました。ハルモニが行く道の両側にある家の石垣は、『カーテンコール』で見たことがあるものとそっくりだったので、期待感が高まりました。



 ハルモニが別れ際に、郷校(ヒャンギョ)は前方の山のふもとにあると教えてくれたので、ふもとを目指しました。道の両側の畑も、映画で見たことがあるような風景だったので、期待感はますます高まりました。



 でも、なかなか見つかりませんでした。それで、山(タンサンという山らしい)の右端の向こう側にあるのでは、と思ってさらに歩いて行った所、ジャ~ン、ありましたっっっ!遠方にそれらしき建物が見えましたっ!。



 さらに近づいて行き、間違いないと確信しました。なかなか見つからなくて、しかも道を聞ける人もいなくて途方に暮れかけていた時だったので、いや~、うれしかったです。



 そして入口にたどり着きました。「大静郷校」という看板が掛かっているので、間違いありません。映画と同じです。いよいよ、あの名ラストシーンの場所に来たのだと思い、ドキドキしながら門をくぐりました。



 映画で鶴田真由さんが「いつでも夢を」のハーモニカの曲に誘われて行くように、私も中へ、そして奥へと歩いていきました。



 そして、いよいよ、その時がやってまいりました。井上さんがハーモニカを吹いていた場所との対面です。



 あまりにうれしくて、そこから携帯でチル友さんたちに電話を掛けまくってしまいました ^^;
 位置関係を横から見ると、右が井上さんがハーモニカを吹いていた石段、左が鶴田さんが入ってきた所です。



 ふと思い立って、自動シャッターでハーモニカを吹く井上さんの真似をしているところの写真を撮りました ^^



 この石段に座りながら、安川修平はどんな気持ちだったろうかと思いを馳せました。今まではもっぱら娘の美里の気持ちばかり考えていて、安川修平の気持ちまでには、なかなか想像力が働きませんでしたが、安川修平の人生にも思いを巡らすことができ、恵まれた時を過ごすことができました。結局ここには3時間近くいました ^^

「ヨセフは車を整え、父イスラエルを迎えるためにゴシェンへ上った。そして父に会うなり、父の首に抱きつき、その首にすがって泣き続けた。イスラエルはヨセフに言った。『もう今、私は死んでもよい。この目であなたが生きているのを見たからには。』」 (創世記46章29,30節)