『バッシング』2006年06月07日 00時37分

 イラクで人質になった高遠菜穂子さん達の救出のための集会に連日参加した者としては、この映画は必ず見なければならないと思い、時間を作って見に行った。
 冒頭、いきなり「この映画はフィクションであり、実在する人物・団体とは関係ありません」という、普段テレビドラマなどでは最後に出てくるものが最初に出てきて、オヤッと思った。果たして、この映画のヒロインは高遠さんをモデルにしているとは最早言えないほど極端にデフォルメされた全くの別人であった。
 イラク人質事件を傍観していた人、或いは世間に同調して高遠さんたちをバッシングしていた人たちにとっては、いろいろと考えさせられるものがある優れた映画なのかもしれないが、高遠さん達が解放されるためには自分のできることは何でもしようと思って動いていた私にとっては、かなりの違和感を感じる映画だった。これでは、この映画を本気で応援する気になれない。応援したいけど、応援できない。残念無念だ。
 本物の高遠さんの活動の様子は、
 イラク・ホープ・ダイアリー http://iraqhope.exblog.jp/
で見ることができます。

P.S.
香川照之さん、この映画にもしっかりご出演です。

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