初稿(路傍説教)2010年05月23日 06時22分

 路傍説教の初稿が出来ました。

 これにもう少し筆を入れて、テンポ良く話せるものにできたらと思っています。

【路傍説教】

 皆さんは映画や小説の中でタイムトラベルやタイムスリップが描かれている作品はお好きでしょうか。
 少し古いですが有名な『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のⅠ・Ⅱ・Ⅲはその代表だと思いますし、日本の作品では例えば『時をかける少女』は小説が原作ですがテレビドラマや映画、アニメにもなり、今年も新たに映画が上映されましたね。『ドラえもん』も未来からやって来たネコ型ロボットです。
 このように時間を移動する話はとても人気があります。私も大好きです。なぜ、そんなに人気があるのでしょうか。1つ、理由として考えられるのは、私たちは時間に縛られていて、決して時間移動ができないからではないでしょうか。タイムトラベルはフィクションであるがゆえに、夢があり、空想を楽しむことができるのです。

 でも、実は時間に縛られずに、時間と空間の中を自由に移動できるお方が一人だけいらっしゃることを、皆さんはご存知でしょうか。誰だと思いますか。イエス・キリストです。
 イエス・キリストは2000年前に30年間生きていただけの方ではありません。イエス・キリストはその前からいらっしゃいました。それはイエスご自身が言っておられることです。新約聖書には次のようなイエスの言葉が記されています。

「まことに、まことに、あなたがたに告げます。アブラハムが生まれる前から、わたしはいるのです。」(ヨハネ8:58)

 さあ、このイエスの言葉を聞いた人たちはどうしたでしょうか。何と、

「彼らは石を取ってイエスに投げつけようとした。」(ヨハネ8:59)

んですね。アブラハムと言うのは、旧約聖書に出てくる、紀元前2000年ぐらいの人物です。イエスがそう言ったのが、ちょうど今から2000年ぐらい前のことで、アブラハムはその時からさらに2000年前の人物です。つまり今から4000年前の人物です。そのアブラハムが生まれる前から私はいる、とイエス・キリストが言ったものですから、それを聞いていた人たちは「何をたわけたことを言っているのだ」と思い、石を投げようとしたというわけです。

 でも、イエス・キリストがアブラハムが生まれる前からいるというのは、本当のことなんですね。なぜ本当かと言うと、イエス・キリストは今も生きておられる方だからです。2000年前に生きていて、今も生きておられる方が、4000年前にも生きておられたとしても、少しも不思議ではありません。イエス・キリストは時間を超越して永遠の昔から永遠の未来にまで存在しておられる方です。

 さて、皆さんもご存知の通り、イエス・キリストが2000年前に生きていたことは、歴史的な事実です。そのイエス・キリストが今も生きている。どうして、そんなことが言えるのでしょう。その理由を3つ、きょうはお話しします。

 イエス・キリストは今も生きておられると、なぜ言えるのでしょうか。

 理由の1つ目は、そのことが聖書に書いてあるからです。イエス・キリストは十字架にはりつけになって死にましたが、3日目によみがえって弟子たちの前に姿を現しました。そして40日の間、彼らに神の国のことを語り、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを弟子たちに示された、ということが聖書に記されています(使徒の働き1:3)。イエスはその後、天に上って見えなくなりましたが、10日後に聖霊を天から地上の弟子たちに送ってくださいました(使徒の働き2:1-4)。そして、それ以降、イエス・キリストを信じる者には誰でも聖霊が共にいてくださるようになりました。従って、私たちの内にも聖霊がいてくださいます。それはイエス・キリストが共にいてくださるのと同じことです。

 ですから、イエス・キリストが今も生きておられると言える理由の2つ目は、私たちがその証人である、ということです。
 1つ目の理由が聖書に書いてあるということ、2つ目の理由が私たちがその証人であるということです。

 皆さん、今、世界では3人に1人がクリスチャンです。今週から始まるサッカーのワールド・カップの選手もクリスチャンが多いと思いますね。日本の選手でクリスチャンの人はあまりいないかもしれませんし、北朝鮮の選手には一人もいないと思いますが、あとの国はクリスチャンの選手が多いと思います。ゴールを決めた後、感謝の祈りを捧げている外国人選手の姿を見ることも多いですね。
 クリスチャンの一人一人にはイエス・キリストが共にいてくださいます。イエス・キリストが共にいて下さるということを思う時、素晴らしい心の平安が得られます。どうしてこんなにも心が平安なんだろうというぐらいに平安なんですが、それは最初に話した、イエス・キリストは時間を超越しておられる方だということが関係しているんですね。きょうの話の最初に、『ドラえもん』や『時をかける少女』を例にあげ、それらの中のタイムトラベルはフィクションだけれども、イエス・キリストは実際に時間に縛られていない方なのだということをお話ししました。永遠の中に存在しておられる方です。その永遠の中におられる方が共にいてくださるから、私たちの心には平安が与えられるのです。

 永遠の中にいる方が私たちと共にいてくださる、ということは私たちにも永遠のいのちが与えられているということです。私たちは皆、罪人として生まれて来ましたから神様は限られた命しか与えてくださっていません。しかし、イエス・キリストを信じる者を神様は罪から救い出し、永遠の命を与えてくださるのです。
 ドラえもんと一緒にタイムマシンに乗って時間旅行をすることを想像する時、私たちは時間の縛りから解放されて心が軽くなるのを、何となく感じることができると思います。しかし、イエス・キリストを信じると「実際に」私たちは時間の縛りから解放されるのです。ぜひ皆さんにも、この素晴らしい恵みを体感していただきたい。神様は地上にいる私たちの全員がイエス・キリストを信じて永遠の命を持つことを望んでいらっしゃいます。イエス・キリストを信じようではありませんか。

 イエス・キリストは今も生きておられると、どうして言えるのかの2つ目の理由として、私たちがその証人だから、ということを今話しました。
 どうして私たちはそんなに確信を持って言うことができるのでしょうか。それは、私たちの祈りが聞かれ、応えられているからです。これが3つ目の理由です。

 イエス・キリストが今も生きておられると、どうして言えるのか、3つ目の理由は、私たちの祈りをイエス様が聞いてくださり、天の神様に伝えてくださり、神様がその祈りに応えてくださるからです。
 皆さんも皆さんが信じておられる神様にお祈りすることがあると思いますが、皆さんはどれくらいの頻度で祈りますか。
 私たちはできるだけ祈る時を多く持つようにしています。聖書には「絶えず祈りなさい」(第一テサロニケ5:17)と書いてありますから、本当は絶えず祈っていなければならないのですが、なかなか難しいことではあります。でも少なくともご飯を食べる前にはお祈りをしますし、朝起きた時と夜寝る前もお祈りします。そしてそれ以外にも、できるだけお祈りする機会を多く持つようにしています。
 例えば今日、私たちはこの街角に出て来る前に教会でお祈りして来ましたし、この場所に着いてからも短くお祈りしました。午前中にあった礼拝の中でも何度も祈られ、最後も祈りで終わります。そうして私たちが祈ることに、神様は応えてくださるんですね。もちろん全部が全部、神様が応えてくださるわけではありませんが、祈りが応えられたという経験を私たちクリスチャンは非常に多く持っています。
 こんな例があります。どうしても必要な物がある。でもそれを自分たちで調達することはできない。そうすると誰かがそれを送ってくれるよう、お祈りするわけですが、お祈りしたその日にもう届くということがあります。不思議ですね。郵便や宅配便で物が届くには最低でも1日は掛かります。つまり、その日に届いた物はお祈りした日よりも前の日に発送されているのです。それは、そのお祈りが神様によって、過去に運ばれたということを示しています。イエス様は時間に縛られない方ですから、こんなこともできてしまうんですね。
 イエス様は今も生きておられる方で、時間に縛られない方ですから、今日祈ったことを昨日や一ヶ月前、一年前に届けるということもできます。本当に不思議なことですが、これは実際にあることです。

 時間に縛られない、永遠の中におられるイエス・キリストが私たちと共にいてくださるということは、本当に素晴らしい恵みです。ぜひ、皆さんも、今も生きておられるイエス・キリストを信じて永遠の命の恵みを神様から授かってください。神様は地上にいる人々全員がそうなることを望んでおられます。私たちはそのために、このような伝道の奉仕をしています。

 きょうも、この後すぐに教会で伝道会が持たれます。ぜひ、教会にいらしてください。

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