『ちゃんこ』2006年03月25日 13時20分

パンフレットの表紙より

 新宿で『ちゃんこ』(監督:サトウトシキ、出演:須藤温子・東貴博、他)を見てきた。この映画のパンフレットに監督さんの言葉として、「『上手い映画』よりも『美味い映画』が作りたい」とある。確かに「上手い映画」ではないと思ったが、ドシンドシンとぶつかり稽古のように胸に伝わって来るものがあった。私の日常の環境との共通点が多かったこともあり、違和感なく楽しめた。
 私の周囲には留学生がたくさんいる。相撲はしないが剣道はして、女性剣士と稽古することも多い。ロケ地の広島大学・東広島キャンパスには、昨年の7月と9月に行った。桐谷先生が生きておられた時はもっと何回も広島に行っていたので、広島にはなじみがある。
 このように私の日常との共通点が多い映画なのだが、そうでなかったとしてもこの映画に好感を持ったと思う。ヒロインが黙々と稽古に取り組み、相手の胸にぶつかっていく姿が感動的なのだ。『シムソンズ』もそうだし、昨夜放映された『Shall we ダンス?』もそうだが、やはり何かにすがりつくように、ひたむきに取り組む姿には心を打たれる。見ていて、ふと旧約聖書の創世記32章24節でヤコブが神と格闘する場面を思い出した。ヤコブも必死だった。私も仕事で今、格闘している最中だ。私もこれらの主人公たちのようにもっと必死で取り組まねばと思ったことだった。
 
 さて、先ほど、広島に昨年は2回行ったと書いた。7月に行った時には、平和記念資料館に行って、このブログの一番上にある自分のタイルの写真をデジカメで撮ってきたのだった。9月末に行った時は用事が済んだ後で下関まで足を伸ばして、先行上映中の『カーテンコール』を見て、さらに期間限定で再開された火の山ロープウェイ(『チルソクの夏』ファンにとっては重要なスポットです!)に乗りに行き、運行再開の乗客第一号になったのだった v(^^)v