『飛べ!ダコタ』2013年11月19日 23時54分


 きょう三島で映画『飛べ!ダコタ』(監督・油谷誠至、主演・比嘉愛未)を観ました。今年私が劇場で観た映画ではNo.1だと思いました。そして、きょう感じたことを文章にして残しておく必要を感じました。

【解説】(公式サイトより)
「これは、いまから67年前に、実際にあった出来事である。昭和21年1月14日――太平洋戦争の終結からわずか5ヶ月後のこと。佐渡島の小さな村に、イギリス軍の要人機《ダコタ》が不時着した。わずか5ヶ月前まで、敵国だったイギリス兵の予期せぬ来訪に、驚き、戸惑う村民たち。だが、『困った人を助けるのが「佐渡ん人間(さどんもん)』の精神を貫き、国境を越えた友情と絆を育み、《ダコタ》をふたたび大空へと飛び立たせたのだ。そこには、日英共に戦争という忘れ難い痛みと憎しみを乗り越え、再生と平和への一歩を踏み出そうとする、願いと決意が込められていた。
 それから、64年の歳月が流れて、《ダコタ》の修理を行った整備士の息子が、佐渡を来訪するという出来事があった。彼は、すでに他界した父がこの地で大変お世話になったこと。そして、もう一度、佐渡に行きたいと思いを馳せながら死んだことを告げた。国境を越えた絆は、いまでも人々の心に脈々と生き続けていたのだ。これを機に、『この事実を風化させてはならない』と願う、地元フィルムコミッションの働きかけによって、総製作費約2億円を投じて、ついにその映画化が実現した。」

 わずか5ヶ月前までは敵国だったイギリス兵に対して取った佐渡の人々の行動は非常に聖書的であったと思います。佐渡の人々はほとんど聖書を知らなかっただろうと思いますが、聖書的な行いをすることができました。つまり「福音の文化」の担い手として優れた資質を持つ、信仰の優等生候補と言えるのではないかと思います。このような人々に対して、もし聖書の教えを伝えるとするなら、どのようにアプローチすべきでしょうか。一つ言えることは、彼らが単に聖書を知らないという理由だけで「彼らの信仰は幼稚である」と決めて掛かってはいけないということだろうと思いました。
 佐渡の人々の心を日本人の多くも持っていると思います。『飛べ!ダコタ』を観て私は、日本人に聖書の教えを伝える場合にも、日本人が単に聖書を知らないという理由だけで「日本人の信仰は幼稚である」と決めて掛かってはいけないと感じています。スコット・マクナイト『福音の再発見』が説くところの「福音の文化」の担い手として、日本人は優れた資質を持つ信仰の優等生候補であると私は思います。
 この映画を観て、日本人の心に聖書の教えがフィットする可能性の大きさを感じることができましたから、とても感謝でした。
『飛べ!ダコタ』公式サイト
 http://www.tobedakota.com/

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