プレステージ2007年06月20日 01時37分

 少し時間に余裕ができてきたので、きょうの夜は前から気になっていた「プレステージ」を品川で見てきました。
 すごい映画でした。人は名声を得るためなら、ここまでやるのか。これはマジシャンの世界だけの話ではないと思いました。我々、教育・研究の世界にいる者はもちろん、映画を作る人、出演する人、どんな世界にいる人でも大なり小なり人に認められたい、賞賛を得たいという思いは持っているものでしょう。
  ホメラレモセズ
  クニモサレズ
  サウイウモノニ
  ワタシハナリタイ
この宮澤賢治の「雨ニモマケズ」が人々の共感を呼ぶのも、人に褒められたいという気持ちから、なかなか自分を解き放つことができないからこそのことだど思います。
 それほどに名声を求める気持ちは人が生きて行く上で味わう苦悩と切っても切れない関係にあるのだと思います。
 ですから、この映画の日本語字幕ではprestigeを一般に訳されているごく普通の「名声」とすべきだったと思います。何でわざわざ「偉業」という訳語を使ったのか、さっぱり分かりません。

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