『夕凪の街 桜の国』を見て2007年05月11日 06時41分



 昨日、映画『夕凪の街 桜の国』の試写を見る機会を得ました。
 佐々部監督の映画を応援している私は、これまでは佐々部映画のファンとして多くの人に佐々部監督の作品を見てもらいたいと思っていました。しかし、この作品はもっと別の次元に突き抜けていると感じました。
 私は日本人として世界中の人たちにこの作品を見てほしいと思いました。心に鎧を付けて生きている人々の心を粉々に砕いて、やわらかい心を取り戻して欲しいと思いました。きれいな心、醜い心、傲慢な心、優しい心、人が持つ善と悪の心を全て陰に陽に描写した、かつてないほどにスケールの大きな映画だと思いました。
 流れ出る涙を始めは指先で拭いていましたが、拭ききれず途中からはハンカチを使いました。右の目の下を拭いている間に左の目から涙があふれ出し、左の目の下を拭いていると右の目から・・・・。そんな映画でしたが、いわゆる「泣ける映画」とは全く次元の異なる、小さくて大きな映画でした。