預言するピアニスト加羽沢美濃さん ― 2006年07月30日 07時42分

(新約聖書 コリント人への手紙 第一:12章8-10節)
朝日カルチャーセンター新宿教室での加羽沢美濃さんの講座は恵みにあふれていた。 加羽沢さんの追っかけ日本一のOさん、CHISA & MINOの高嶋ちさ子さんの追っかけ日本一のAさんでさえ初めて聞く話が満載だったそうなので、美濃さんファンであり佐々部映画ファンである我々にはこの講座は本当に素晴らしい贈り物だった。 DVDで『チルソクの夏』と『四日間の奇蹟』の映像と『出口のない海』の劇場予告編を見ながら、そしてピアノでメインテーマの旋律を奏でながら、どのようにしてこれらの映画に曲を付けていったかのレクチャーに、隣に座っていたチル友のTさんなどは涙を流しながら聞き入っていた。
私は私で加羽沢さんが何度も繰り返し言っていた「曲が天から降ってくる」という言葉に感じ入っていた。私も研究のアイデアを天に求めて感覚を研ぎ澄ます時を持つことがあるが、天から降ってくるものを受け取ることができるのはごく稀で、できたとしてもほんの1,2滴の微量を受けとめることができた「気がする」程度だ。加羽沢さんの場合は曲がナイアガラの滝の水のように(とは言いませんでしたが、彼女の身振りを見るとそんな感じ)もの凄い勢いで降ってきて、それを必死で楽譜に書きとめるそうなのだから、いったいこの人はどういう人なんだと思った。
きっと加羽沢美濃さんのような人こそが、天からのメッセージをピアノを通して伝える「預言者」と呼ぶにふさわしい人なのだろうと思った。講座の前半の作曲・編曲の一般的な話では客席からのリクエスト曲を例に様々なアレンジの仕方を例示してくれた。リクエスト曲は「アメイジング・グレイス」だった。低音主体の重厚な味わいの「アメイジング・グレイス」、高音部を使った軽やかな「アメイジング・グレイス」を弾き分けてくれた。「Amazing Grace」は有名な賛美歌だ。まさに「驚くほどの神の恵み」にあふれた講座だったと思う。加羽沢美濃さんに信仰が与えられる日が待たれる。
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