素晴らしい告別式2006年08月09日 17時16分

 昨晩の記事で恵みにあふれていたkiaraさんの告別式のことをうまく表現できないものかと思い、対照的な人と対比させる形式を試みましたが、どうもあまりうまく書けませんでした。
 でも、きょう「シングルファザー日記」のloveamsさんが、この告別式のことを

「教会全体が愛情で包まれたような素晴らしい告別式。kiaraさんが多くの人々に崇高な愛情を分けてくれていたと同じだけの愛情が、教会全体に満ち溢れていた気がします。」

と表現してくださいました。私の立場からは、ご家族の気持ちを考えると「素晴らしい」という表現は使い難く、kiaraさんのご主人と同じ立場であられるloveamsさんだからこそ使える表現だと思い、勝手ながらここで紹介させていただくことにしました。

 本当に素晴らしい告別式だったと思います。
 loveamsさん、どうもありがとうございました。

シングルファザー日記・初級編 「kiaraさん」
http://loveams.blog46.fc2.com/blog-entry-111.html

kiaraさんへの告別の日に千葉敦子さんを思う2006年08月08日 23時55分

 kiaraさんの告別式は悲しいけれども主の愛が感じられる恵みにあふれた式だった。この恵みを何とかブログの記事にできないだろうかと思っていた時、突然に千葉敦子さんの『死への準備日記』のことを思い出した。1986年11月から1987年7月まで週刊「朝日ジャーナル」に連載されていた千葉さんの闘病日記だ。千葉さんはガンが全身に転移しながらもニューヨークでジャーナリストとしての仕事も続けていたので、単なる闘病日記ではなく、時事問題へのコメントや日本社会への批判的な感想なども、ふんだんに盛り込まれていた。今は文春文庫に収められているこの日記をどうしてもすぐに読み返したくなり、溝の口の大きな書店を2件まわったが無かった。高津の小さな本屋にも当然なく、渋谷へ行こうかと思ったがその前に寄った二子玉川の紀伊国屋で買うことができたので、感謝であった。
 この日記の細かいところはほとんど覚えていなかったが、千葉さんが宗教を頑なに拒んでいた箇所だけは妙に強烈に覚えていたので、まず真っ先にその箇所を探した。朝日ジャーナル1986年12月12日号に掲載された「善意の洪水に辟易する」という章にその日の日記があったので、少し長いが引用する。

○月×日
 ある程度は予想し、覚悟もしていたけれども、あまりの洪水にうんざりしている。日本から、嬉しくない手紙と各種の資料や本が、ものすごい量で届き始めたのだ。出す人たちは、おおかた善意のつもりなのだから、余計に始末が悪い。
 まず、宗教を私に勧める人たち。
 信仰に生きて、それが幸せな人生をその人にもたらし、死をまえにして穏やかな気持ちで死を迎えられるなら、それはその人にとって大変結構なことで、私はひとさまの信仰に干渉する気など、これっぽっちもない。私の家族や友人の中にも深い信仰を持っている人がいて、私はその人たちの信仰の自由を100%尊重している。
 しかし、私は無宗教という立場を選んで生きてきたのだから、無宗教で死にたい。これまでの数々の困難も、神や仏にすがらず、私らしいやり方で乗り越えてきたのだから、これからもそうしたい。生きることが、決して容易なものではなかったのと同じように、死ぬことも、容易なことだとは思わない。しかし、私らしい生き方で残りの日々を生きたいし、私らしい死に方で死にたいと思っている。
 宗教の一番悪いところは、信仰を持って幸せを感じる人が、他人にそれを押しつけようとする点ではないか。
 大体、四十年以上も生きてきた人に、病気が重くなったからといって、信仰を勧めるというのは、随分おこがましい話ではないだろうか。それまで生きてきたその人の人生・哲学に対して尊敬の念が少しでもあるなら、自分の信仰をいきなり押しつけたりできるものだろうか。
 それに、私は病気の進行で苦しい目にあってはいるけれども、精神的に絶望感に襲われているわけでもないし、自暴自棄に陥ってもいない。自己憐憫には無縁だし、悲嘆にくれているわけでもない。およそ神頼みとは、かけ離れた心理状態にある。
(後略)

 日記はまだまだ続くが引用はここまでにしておく。

 kiaraさんと千葉敦子さん。お二人とも深刻な病気に肉体を侵されながらも死の直前まで常にポジティブに活動的に生きた女性だ。でも信仰面では驚くほどに対照的だ。
 主に全てをゆだねたkiaraさんと、重荷を全て自分で背負い込んだ千葉さん。千葉さんは要らぬ心配をしてくれるなと思うだろうが、重荷を背負ったままで安らかな死を迎えることができたのだろうか。私としてはとても気掛かりだ。

今に心を定めて生きること2006年08月07日 08時39分

 おいしそうな桃。昨日、チル友のIさんが桃狩りの帰りにわざわざ自宅の近くまで届けに来てくれました。私はその時、銀座へ『太陽』を見に行ったのに満席で入れなかったので、ちょうど引き返して来たところでした。入れなくて良かったです。いま山口県で話題沸騰の『聞こゆるや』を先週DVDで見て桃のシーンがたくさん出てくるので食べたいと思っていたのです。グッドタイミング!Iさんありがとう!
 最近このブログでは信仰のことをガンガン書いているので、もしかして教会以外の人とは距離ができてしまうかなと少し心配していましたが、チル友の皆さんはそれはそれとして変わらず付き合ってくださるので感謝なことです。
 きのうの礼拝の説教で牧師の藤本先生が、金曜日に天に召されたkiaraさんの一日一日を大切にする生き方について語ってくださいました。今を大事に過ごしていこうとすれば、神の名を汚すような余計なことをする時間は自ずとなくなり、神を崇める信仰的な生き方ができるのだと、教わりました。kiaraさんはキュアサルコーマのブログを始める前は、「生かされる日々。今ここに在ること。」という別のブログを書いていました。自己紹介には「不治の病と共存するということは過去でも未来でもない今に心を定めて生きること…一瞬の中に永遠を見つけること。簡単に出来ることじゃないけど…とにかく日々楽しく感謝して行きましょう。」とあります。このブログを読み、本当にそういう生き方をした人なんだと感銘を受けました。
 今夜は前夜式、明日は告別式があります。

kiaraさんの前のブログ「生かされる日々。今ここに在ること。」
http://blog.goo.ne.jp/kiara_july

悲報2006年08月04日 23時32分

 教会の藤本満先生から悲しい知らせがありました。
 肉腫の標的遺伝子療法を推進する会(キュアサルコーマ)のKiaraさんが天に召されたそうです。ブログへの書き込みが6月16日の記事
http://blog.livedoor.jp/curesarcoma/archives/cat_10009337.html
を最後に途絶えていたので、気にしていた矢先でした。
 Kiaraさんとは、藤本満先生が2002年から始めたキリスト教入門講座の最初の1期生同士だったので、同期生という親しみを感じていました。4月16日のジョン・チャヌさんイースター・コンサートでお会いしたのが最後になってしまいました。
 Kiaraさんが一番気にしていたであろう、ご家族のためにお祈りします。

キュアサルコーマからの朗報2006年04月11日 12時34分

 肉腫の標的遺伝子療法を推進する会が切望していた新しい治療法に対する補助金の交付が決まったそうだ。おめでとうございます!

http://blog.livedoor.jp/curesarcoma/archives/50336425.html

 この厚生労働科学研究費補助金の適用を請願するために会が集めた署名の数が10万5000人分というから、すごい。我々高津教会員も署名集めに協力したが、我々が集めた数と比べると、この数がいかに凄いかがよく分かる。この会の活動は正に命をかけての活動なのだなと改めて思う。
 この新しい治療法の成果があがるよう、お祈りしています。

kiara さん退院2006年02月28日 12時15分

 正月明けから入院中だった肉腫の標的遺伝子療法を推進する会のkiaraさんが退院したそうです。

http://blog.livedoor.jp/curesarcoma/archives/50311587.html


 おめでとうございます。
 ご自宅での平安な日々が続きますよう、お祈りしています。

キュアサルコーマ2006年01月24日 05時07分

 肉腫の標的遺伝子療法を推進する会のKiaraさんの書き込みが会のブログに久し振りでありました(1月23日)。
 年明けからの治療の経過等の近況が詳しく書いてあります。

http://blog.livedoor.jp/curesarcoma/


 どうか最善の治療が為され、病状が改善されますように。
また、標的遺伝子療法の早期実現のためにもお祈りを続けます。

 会のホームページは下のバナーをクリックすると見られます。

キュアサルコーマ2006年01月09日 08時12分

 知人のKiaraさんという女性が平滑筋肉腫という病気で闘病中だ。
筋肉中に次々と腫瘍ができる難病で、除去手術を受けても、また別の場所にできるので入退院を繰り返している。数ヶ月に一度は入念な検査をして新たな腫瘍ができていないか調べるそうだ。見落としがあるとどんどん進行してしまう。数年前には、そういうことも経験したらしい。
 正月明けから治療と手術のために、また入院している。正確な数はよく分からないが、今回の手術はどうやら10回目のようだ。1回でも大変な手術をこれまでに何回も経験し、さらにこれからも受け続けなければならない人の心境はどのようなものなのか、気楽に生きている私には想像できない。私にできることは祈ること、募金・署名に協力すること、そしてこんな風にネット上で彼女たちの取り組みを紹介することぐらいだ。
 いま彼女たちは「肉腫の標的遺伝子療法を推進する会」の活動を展開中だ。この療法の臨床試験が早期に実現するよう、私も応援していきたい。
 Kiaraさんたちによるブログは
http://blog.livedoor.jp/curesarcoma/
に、会のホームページは下のバナーをクリックすると見られます。