永遠の中を生きるイエス2014年02月25日 09時58分

 ヨハネの福音書のイエスが永遠の中を生きていることを、人になかなか理解していただくことができていません。何故かと考えて、まだちゃんと説明していないことがあると気付きました。イエスが永遠の中を生きていることを示す重要な聖句は、
「わたしと父とは一つです」(ヨハネ10:30)
です。

 イエスは、また、
「わたしはその方(父)から聞いたことをそのまま世に告げる」(8:26)
「ただ父がわたしに教えられたとおりに、これらのことを話している」(8:28)
「わたしが話していることは、父がわたしに言われたとおりを、そのまま話している」(12:50)
と言いました。

 ヨハネの福音書のイエスは以上のように、父と一つであり、且つ父が言う通りのことを話しています。これらの事柄と、背後に「旧約の時代」が重ねられている事とを考え合わせると、モーセやイザヤやエレミヤなどの預言者が聖霊の働きによって語った父のことばは、実はイエスが語ったということになります。

 永遠の中を生きる父と一つのイエスはエレミヤの口を通して、
「ああ。わたしの牧場の群れを滅ぼす牧者たち」(エレミヤ23:1)
と嘆くと同時に、
「わたしは、良い牧者です」(ヨハネ10:11)
と言っています。このようにイエスは父・御子・聖霊の三位一体の神として複数の時代を同時に生きています。