『ららら♪クラシック』素晴らしかった ^^2012年12月17日 09時22分

 昨晩は午後8時の時点で選挙結果がほとんどわかってしまったので、開票速報を見るのはそこそこにして、9時からは応援している加羽沢美濃さんが司会をしているEテレの『ららら♪クラシック』をしっかり観ました。ベートーベンの第九交響曲についての素晴らしい学びができて感謝でした。

 解説の吉松隆さんのイメージでは、第九の第1楽章は宇宙の誕生、第2楽章は生命の誕生、第3楽章は地上の楽園ということで、いいね!と思いました。そして、第4楽章の合唱に至る前の部分は、まず第1~第3楽章を否定しているとのこと。作曲の最初の段階での楽譜にはベートーベンのつぶやきが歌詞として書き込まれていたとのこと。知ってる人は知ってるようですが、私は全然知りませんでした。

 第4楽章で短く第1楽章を演奏した後ではベートーベンが「いや、これではいけない、もう少し違ったものを、快いものだ、私の求めているのは」とつぶやき、第2楽章を短く再現した後では「これもだめだ、良くはなっていない、ただいくらか晴れやかなだけだ」と、そして第3楽章の短い再現の後では「これも甘美に過ぎる。何か目を覚まさせるものを探さねば…」とつぶやき、そして最後に歓喜の主題が出たところで、「はー、これだ、ついに見つけた」とつぶやいているのだそうです。面白いですね。

 私には第4楽章のベートーベンのつぶやきが、第4福音書の記者のヨハネのつぶやきに聞こえてきました。第1福音書「いや、これでは…」、第2福音書「これも…」、第3福音書「これも甘美に過ぎる…」、というわけです ^^;

 12月23日のクリスマス礼拝では「初めに、ことばがあった」と題してヨハネの福音書のプロローグを聖書箇所に予定しているので、説教の導入部分で、この仕入れたばかりの第九についての知識をさっそく使わせてもらおうと思います ^^

参照URL
 http://www.kanzaki.com/music/lvb-sym9f.html