ヨハネのメイキングビデオとパンフレット2012年06月08日 09時40分

『焼けなかったロゴス ~舞台裏から観たヨハネの福音書~』(2)
2.ヨハネのメイキングビデオとパンフレット

 ヨハネの福音書は不思議な書き出しで始まります。

「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。」(ヨハネの福音書1章1節)

 この不思議な書き出しは、実はこの福音書は舞台裏も楽しめるようになっていることを教えてくれている重要な案内板です。ヨハネの福音書は、舞台の表側だけから鑑賞しても十分に大きな恵みが得られますが、舞台裏の動きも併せて鑑賞したなら、さらに大きな恵みが得られるようになっています。映画のDVDに例えるなら、本編と併せて、メイキングビデオの特典映像をも観るなら、より深くその映画のことが分かるようになるのと同じと言えるでしょう。

 また、映画館で売っているパンフレットを読むなら、さらにその映画についての情報を得ることができます。この、ヨハネの福音書のパンフレットに当たるのが、「ヨハネの手紙第一」です。この手紙の書き出しは次の通りです。

「初めからあったもの、私たちが聞いたもの、目で見たもの、じっと見、また手でさわったもの、すなわち、いのちのことばについて、 ──このいのちが現れ、私たちはそれを見たので、そのあかしをし、あなたがたにこの永遠のいのちを伝えます。すなわち、御父とともにあって、私たちに現された永遠のいのちです。──」(ヨハネの手紙第一1章1,2節)

 この手紙の序文には、イエス・キリストが「いのちのことば」であり、「永遠のいのち」であることが、明確に書いてあります。そして、ヨハネの福音書もまたイエス・キリストが「いのちのことば」であり、「永遠のいのち」を持つことを書いています。しかし、それはヨハネの福音書を舞台裏から観なければ分からないようになっています。

 ヨハネの福音書はパンフレットの情報を参考にしながらメイキング映像をも併せて観るなら、本編を7倍楽しく観ることができます。(7という数字は思い付きですので、特に意味はありません ^^)
(続く)