よーし、わかった!2007年01月11日 00時47分

 年末に帰省先の静岡の映画館で『犬神家の一族』を見ました。1976年時の前作も、たぶん静岡で見たはずと思いますが、記憶が定かではありません。ですから、今回は前作の先入観なしに新鮮な目で見ました。予め見ていたネット上のレビューの評判はあまり良いとは言えなかったので果たしてどうなのかなと思っていましたが、私は娯楽作品として十分に面白く見ることができました。連続殺人事件の映画を娯楽作品と呼ぶのも変かもしれませんが…
 特に私の印象に残ったのが、警察署長役の加藤武さんが連発した「よーし、わかった!」です。実はこれとそっくりのことを私は毎度やっているので、すごく愛着を感じました。実験で新しい結果が出ると、すぐにその結果で未解明の問題を解決できたと早合点して「よーし、わかった!」と思い込み、勝手に喜んでしまうのです。でも、実はそれは早とちりということがわかり、ガックリということの繰り返しです。
 甚だ浅はかですが、でもこの発見の面白さが研究推進の原動力になっています。ほとんどが早とちりだったとしても、ごく稀にそれが本当の発見(と言っても大発見ではなく、たいてい小発見ですが)ということがありますし、そうでなくても、新しいことを考えながら何かを行うのは楽しいです。