『結婚しようよ』と『虹の女神』と『あどりぶシネ倶楽部』2006年11月08日 23時21分


 今週クランクインした佐々部監督の映画『結婚しようよ』の撮影に通行人役でエキストラ参加してきた。待機中に佐々部監督が近くにいた福澤美術監督に私を紹介してくださった。どうもありがとうございました。福澤さんは下関の春風さんと劇団結成で意気投合したことなど気さくに話してくださった。待機中は他のエキストラの方々ともいろいろ話をすることができ、楽しい一時を過ごすことができて感謝であった。8月に『夕凪の街 桜の国』にエキストラ参加したばかりで、こんなにすぐに、また佐々部映画の撮影に参加できるとは思っていなかった。映画の撮影現場は本当にワクワクする楽しい場だ。
 ロケ地を後にして、夕方は渋谷で『虹の女神』を見た。私が大好きな『四月物語』と『ラブレター』を撮った岩井俊二監督がプロデューサーを務め、『ニライカナイからの手紙』の熊澤尚人監督の作品、しかも『チルソクの夏』の上野樹里が主演なので絶対に見に行かなければと思っていた作品だ。上野樹里が大学の映研で映画を撮る場面を見て、『結婚しようよ』の撮影現場のワクワク感が余韻として残っている間にこの映画を見ることができて良かったと思った。上野樹里はエネルギーに溢れた学生と大人になった社会人の両方を好演していると思った。劇中の8mm映画も良かった。
 『虹の女神』を見て、80年代の中ごろにビックコミックオリジナルで連載されていた細野不二彦の漫画『あどりぶシネ倶楽部』を思い出した。やはり大学の映研で青春している学生達の物語で、私はこの作品が大好きであった。このコミックを買ったのが札幌で、その後、オークリッジ→名古屋→札幌→静岡→川崎と転々としたにも関わらず、今も手元にこの漫画があるということは、相当にこの漫画が気に入っていたということだ。佐々部映画を通じて映画の撮影現場に入ることができるようになったのは最近になってからだが、どうやら私は20年以上昔から映画の撮影現場に対する憧れを持っていたようだ。