「ピカ夏」に思う2006年08月17日 08時00分



 広島空港時刻表の裏表紙に「ピカ夏」の広告。
 広島のホテルのロビーでこの時刻表を手に取り、裏表紙を見て驚いた。
 1945年の暑い夏に閃光を放った原爆のことを被爆者は「ピカ」または「ピカドン」と呼ぶことを、広島にいる人なら誰でも知っているのではないのか?無知なのか、あるいは鈍感なのか?
 他でもない広島でこんな広告が堂々と掲載されるとは、信じられない。しかし、これが現実だ。平和公園以外の場所では、広島であっても原爆のことは次第に忘れ去られつつあるのではないだろうか。
 8月15日の正午、広島の平和の鐘の音が響く中で1分間の黙祷を捧げながら、平和のための働きに私が私なりの方法で用いられるよう、強く祈った。